値上げラッシュの裏側には何が?「カカオショック」の真実を解説

チョコレートの影響

はじめに

様々な商品の値上げラッシュが続く中、チョコレートもかなり値段が上がりましたね。板チョコレートでも「130円」ほどになっており、98円で変えた時代は終わってしまいました。ニュースでも「チョコレートショック」と名付けられ報道されました。涼しくなってきて、これからチョコレートが大いに活躍する季節になりますが、お財布が悲鳴を上げそうです。

今チョコレートが高くなっている最大の理由は、カカオ豆の世界的な価格高騰です。
西アフリカでの異常気象が原因で収穫量が激減し、価格は約3倍に。
この影響で日本のチョコも続々と値上げ…この記事ではその背景と、今後の見通しを詳しく解説します。

カカオ豆の価格が3倍に!?異常気象による「カカオショック」の実態

カカオショックの原因は「異常気象による供給不足」です。

西アフリカの「ガーナ」と「コートジボワール」この2つの国はカカオ生産の約6割以上を担っています。
つまりチョコレート産業にとって不可欠な国です。しかし、近年は大雨による洪水や干ばつといった悪天候が続き昨年の収穫量が「3~4割」落ち込んだと言われています。
これによりカカオ豆が高騰しているんです。

去年の8月は米ドルで1トン当たり「3652ドル」だったのに対して、
今年の8月は1トン当たり「9934ドル」

約3倍の値段になっています。

ガーナは近年、経済成長を遂げてきました。
しかし世界的なインフレやコモディティ価格の変動、COVID-19の影響により、

財政状況が「悪化」してしまったんです。


政府は経済刺激策やインフラ投資を進める中で、外部からの借入れが増加し債務負担が重くなっていき返済が出来なくなってしまったんです。

これにより、国際的な信用度が落ちてしまい
支援を得られにくのも原因の一つです。

ロッテ・明治・森永も…市販チョコが最大32%値上げ」

皆さんもお気づきの通り、影響はすでに出ておりチョコレートの価格は以前に比べて
数%~数十%値上げされています。

ロッテは「2.9%~32.5%」市販用菓子74品、森永は[3%~10%」菓子19品、明治も価格改定や内容量の変更をする商品が合計「102品」と代表的なお菓子メーカーが値上げを発表しています。
今後も値上がりは続き、ほぼすべての商品が値上がりしそうです。

これにより企業はコストを抑えるために、カカオの含有量を減らしたり、代替素材を使用したりする可能性があります。
チョコレートではなく、チョコクッキーやエアインチョコレート(空気を含ませた軽やかな食感のチョコレートでキットカットなどがある。)の割合が大きくなっていくと考えられます。
カカオ豆以外の原材料も高騰しているため
どのみち購入する量を減らしていくしかなさそうです。

今後も高騰は続くのか?

カカオ豆の価格高騰は、さまざまな要因によって影響を受けており、その動向を予測するのは難しいとされています。以下に主な要素をあげます。

  • 1. 需給バランス
  • 需要の増加:特にダークチョコレートや健康志向の高まりにより、カカオの需要は増加しています。
  • 供給の不安定:気候変動や病害虫の影響で、主要生産国(ガーナやコートジボワール)での生産が不安定になることが価格高騰につながります。
  • 2. 国際情勢
  • 物流の混乱:パンデミックや地政学的なリスク(例:ロシア・ウクライナ戦争)による物流コストの上昇も影響します。
  • 3. 市場の動向
  • 投機的取引:投資家による投機的な取引が価格を上下させる要因ともなります。

予測

  • 短期的な見通し:これらの要因が続く限り、価格は不安定である可能性が高いです。
    専門家の間では、供給が改善されるまでは価格高騰が続くと見られることが多いですが、具体的に「いつまで」と予測するのは難しいです。
  • ニュースでは短期間で回復する見込みはなく1年は継続かと報道されていましたが、この期間は少なくともとのことでありさらなる高騰もあり得ます。
    これからはこの値段がデフォルトになっていくかもしれません。

私たちにできる4つの工夫

価格が上がっても、チョコレートを楽しむ方法はあります。

1. 高カカオチョコを選ぶ

少量で満足でき、健康効果も期待できる。

2. セール・まとめ買いを活用

保存性が高いので、ストックにおすすめです。

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3. 手作りにチャレンジ

原材料を工夫すれば、コストダウンも可能。

4. サステナブルな商品を選ぶ

フェアトレードなどの製品を選ぶことで、
生産地の農家支援にもつながります。


企業側の努力

原材料高騰で苦しい中、ニュースではロッテの板チョコレートの厚さが110%にアップしたと報じられていました。

従来が5mmだったのに対して「5.5mm」に
厚さが増しており食べた時の満足感が増幅します。
内容量もそのままだということでかなりの
「朗報」ですね。


厳しい中継続して努力されている企業さんは応援していきたいです。

まとめ

「カカオショック」は、単なる価格の問題ではなく、地球環境、農業、経済、消費行動と密接に関わるグローバルな課題です。

チョコレートの高騰は非常に痛手ですが、ハロウィンやクリスマス、バレンタインにはチョコレートは欠かせない存在です。節約をしつつ、作るお菓子を工夫してみるなどするのがよさそうですね。

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